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ブランク人材の再就職を難しくする、新卒採用事情

ブランク人材の再就職を難しくする、新卒採用事情

ブランクがあると就職が難しいのは「ビジネススキルが落ちていて、即戦力として使えないから」と思いこんでいませんか?もちろん、久しぶりの仕事復帰時には戸惑いもありますし、数年前の常識やスキルを時代に合わせてブラッシュアップする必要はあるでしょう。けれども、それは働き続けるビジネスパーソンが転職する際にも生じることです。社会人経験を持つブランク人材であればブラッシュアップにかかる時間も新卒程はかからないでしょう。それでも企業が「ブランクがあると採用は難しい」と言い続けるには理由があります。キャリアカウンセラーが解説します。

 

■新卒から育ててきた人材との比較

中には、数年のブランクを経て非正規社員として再就職した後に、高い実績を出し続けて正社員として採用され幹部へ育つケースも出ています。ブランク期間の経験が、場合によってはビジネスにも効果を出すことも知られてきています。(例、時給800円から年商10億円のカリスマ所長三浦由紀恵さん専業主婦からブックオフ社長橋本真由美さん )
 
それでも「ブランクがあると難しい」と企業が言い続けるのには、理由があります。

新卒から育ててきた人材、働き続ける人材の優位性を維持しなければ、それらの人材のモチベーションが維持できないからなのです。ある程度働いたら、子育てやライフワークを優先して一度辞め、人間力を磨いてまた戻ってくればよいということになれば、数年で辞めてしまう人材も増えるかもしれません。
 
「継続すること」のメリットを大きなものにしていなければ、働き続ける人材が減ってしまい企業の組織編制も混乱してしまうでしょう。それを避けるためにも、働き続ける人材、特に新卒からお金をかけて育ててきた人材の優位性を保つ施策をとっているのです。

 

■新卒にお金をかける日本ならではの事情

日本では、一人の新卒社員に入社3年間で1000万~1500万かけているとも言われています。採用コスト、即戦力に育つまでの給与や研修費用を企業が負担しているのです。それは日本特有の事象で、実は欧米では新卒採用という括りはなく、欠員時の応募して採用されるパターンで、学生時代からキャリアパスを考えて専門性を磨いていることが知られています。
(注、コラム「特殊な日本の新卒採用。欧米とは真逆の方針は今後も続く」)

それだけ時間と費用を掛けた採用選考を突破して入社することで、新卒社員はビジネスパーソンとしての自信を持ち、その後のキャリア形成の土台として成長をしていくのです。日本では企業が新卒採用に力を入れるがあまり、他のフェーズのビジネスパーソンにもひずみが出ているというのが現状ではないでしょうか。
 

■これから変わる新卒とブランク人材の立場
育児や介護、病気、家族の転勤などでブランクがあるが、再就職を目指す人材の活用は、自社の新卒採用のあり方から見直す起爆剤になるかもしれません。多様な人材の活用は、企業の成長を促すことになるでしょう。

再就職を目指す側も、企業の事情は理解した上で、働き続ける人材と手を取り合って、どのように貢献できるのかを提案できるよう準備を進めていきましょう。専門家としてアドバイスしています。
 

《参考コラム》仕事復帰コラムを書いています。

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