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89歳の新人採用の効果とは【かながわ雇用創造フォーラムから学ぶ】

89歳の新人採用の効果とは【かながわ雇用創造フォーラムから学ぶ】

神奈川県中小企業家同友会「かながわ雇用創造フォーラム」より、障害者等の多様な人材の活用によって社内を活性化させている事例をご紹介します。

 

■89歳の新人を採用した効果

「日本最高齢ヘルパーの雇用とその背景」株式会社ジャパウィン水口社長の基調講演では、89歳の新人ヘルパーが活躍するお話をお聞きしました。驚いたのは、ヘルパーになったきっかけが、お子さんから習い事やデイサービスの利用を勧められ「それよりも、何かを勉強したい」と思ったからというもの。たまたまヘルパーの資格を見つけて申し込んだところ、学校も受け入れてくれて、就業にもつながったという事例。さらに驚かされたのは、「体調管理をしっかりされていて欠勤がない」等、周囲に大きな影響を与えるお仕事ぶり。ある年齢だから、と一括りにして判断するのではなく、お一人お一人の志向や体調を考えて対応することが大切なんですね。

■多様な人材の活用は、社員の育成にもつながる

パネルディスカッションでは、3名の経営者からダイバーシティ経営の実践報告をお聞きしました。
有限会社川田製作所の副社長川田俊介さんからは、障害者雇用によって健常者の業務を見直しが進み効率化が進んだことの紹介、
株式会社豊永荘の代表取締役原さんからは、児童養護施設出身の人材の自立心が高さと寮完備の点が労働者にもメリットがあることの紹介、
株式会社ダスキン東横の代表取締役松日楽さんからは、就業経験がない若者をミドル層の女性スタッフたちがきめ細やかにサポートしていることの紹介がありました。

高齢者や障害者、施設出身、就業経験がない人材等ダイバーシティ経営によって、中小企業が抱える人材不足の問題を解決するだけでなく、業務の見直しや社員の成長にも大きく影響することがわかりました。最後に、八坂事務所代表のお話で印象的だったのはダイバーシティ経営とはその人材を特別扱いすることではなく、既に働いている社員のことも大切にすること。お互いに成長できるように促していくこと」と言うお話。

■受け入れる側の抵抗を解消するには

受け入れ側にも、最初は抵抗や戸惑いがあるものです。
☑自分の仕事がなくなるのではないか
☑自分の負担が増えるのではないか
☑相手を特別扱いするのは自分の評価が低いからではないか・・・等。

経営者はそれも理解した上で、
なぜ障害者や高齢者等の事情がある人材を採用するのか、会社にとって社員にとってどのような意味があるのかを根気強く説明することが大切です。

今現在も、男性が多い職場に女性が入るとき、女性が多い職場に男性がはいるとき、ミドル層が主流の職場に若者がはいるとき等、日常の中でも、ちょっとした違和感や抵抗感が生じています。それらを乗越えることで、私たちは成長しているのです。

支援する側も、「なんとしても採用してほしい」と一方的に伝えるのではなく、受入れる側の事情も理解し、お互いに歩み寄っていくことが大切なのですね。グループワークではお互いが合う場、マッチングの場をもっと作っていくことが大切だという話になりました。

■働きたいけれど働けない理由

私が障害者や施設出身の方や発達障碍者の方などの就労に関わったのは、若者の就労支援経験とシングルマザーの就労経験がきっかけです。特に、シングルマザーの就労支援では「世帯主として働きたいけれど、子供の世話もあり思うように働けない」と相談を日々聞いていました。本人の支援だけでなく、親の支援も必要なことも切実に感じています。

キャリアカウンセラーとして、これからも採用や育成のお手伝いをしてまいりたいと思っています。

《参考》

女性活用を進めるために人事ができること

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