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育児両立支援からダイバーシティの時代へ【女性活躍4.0時代】

育児両立支援からダイバーシティの時代へ【女性活躍4.0時代】

3月2日に開催された「かながわ女性経営者100人の交流会」にて昭和女子大理事長 坂東眞理子さんの基調講演をお聞きしました。

女性保護から女性活躍までの道のり

坂東さんによると、女性活躍支援は、「女性の保護」に重点を置いた1.0の時代から、「女性だけでなく誰もが活躍するダイバーシティ推進の時代」「多様な働き方を取り入れる時代」4.0へ変わっています。その実際のところと、女性自身がリーダーとして活躍するために必要なマインドセットについて印象に残ったエピソードをご紹介します。

法律の変遷と経済界との関係

①女性活躍1.0の時代は、労働基準法が整備された時期です。女性には負荷がかかる仕事や夜間対応などはさせないと「保護」に重点を置いていました。
→その結果「女性には責任が重い仕事は任されない」という認識が進んだ面もありました。

②女性活躍2.0の時代は、男女雇用均等法が整備された時期です。経済界からの反発が強かったため「罰則なし」を条件に法律施行が進みました。
→その結果「採用や昇進の男女平等は努力義務」にとどまり、性別で差をつけることが禁止されるまで長い年月が必要となったのです。
(責任ある仕事に就く前に力尽きて退職する女性も少なくなく、女性管理職の割合が急増することはなかったのです)

③女性活躍3.0の時代は、出生率1.57ショックの解決策として育児休業法の整備が進み、ワークライフバランスという言葉も世の中で浸透しました。
→その結果「育児は女性」「女性は時短勤務」と性差による働き方の違いが広がり、「女性には責任ある仕事を任せられない」という認識がかえって広まってしまったのです。

④女性活躍4.0の時代は、ダイバーシティ推進、働き方改革の時代です。男性もワークライフバランスが大切、シニア、障害者など多様な人材が、新しい働き方で活躍する時代です。
→3.0の状態にある企業、人材がまだまだ多い状況です。企業も、多様な人材の個性を見極めながら関わり、女性自身も「可愛がられる立場のほうが楽」等と考えずに、リーダーに挑戦していくマインドセットが必要です。

 

ダイバーシティ経営とは

女性、シニア、障害者、働く時間や場所の制約がある、等多様な人材を活用する「ダイバーシティ経営」のメリットとして4つが挙げられます。
①人材プールの拡大
②メンバーのモラルアップ(どうせ私には機会がない、と最初から考えているとパフォーマンスも上がらないが、私にも機会があると思うとパフォーマンスが変わってくる)
③多様なマーケットへの対応
④企業ブランドイメージアップ

 

女性自身のマインドセットとは

坂東さんは「女性自身のマインドセット」の必要性を繰り返しおっしゃっていました。
普段、接する女性たちの中にも「時短勤務をさせてもらっているから」「リーダーは向いていないから」と、仕事のチャンスが来ても躊躇する方がいらっしゃいます。個別にお話をお聞きすると、「時間の制約があってもやりたい」「引っ張っていく強いリーダータイプではないが、調整役のリーダーはできそう」等と本音をおっしゃることが多いのです。
周囲からの「恵まれた環境なんだから、今のままでいいんじゃないの」といった声は一旦脇に置いて、自分の本音をそのままにせず、本当は何がやりたいのか、何ができるのかを言語化して行動に起こせるようにしていかれるとよいと思います。

また、企業側も「女性はこういう傾向がある」と一括りにせずに、個人の志向や状況を聞き取り、ニーズに合った多様なキャリアパスを用意して行く必要があるでしょう。

 

これからもキャリアカウンセラーとして、ダイバーシティ&インクルージョンを進めるNPO法人GEWELの会員として活動を続けてまいります。

 

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