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個人のHAPPYにつながる働き方改革とは【リビングラボより】

個人のHAPPYにつながる働き方改革とは【リビングラボより】

人材不足解消や従業員の健康維持、生産性を向上などのために働き方改革を推進する企業が増えています。働き方改革と聞くと、まずは育児中従業員の支援として育休や時短勤務制度の導入を思う方もいらっしゃるかもしれません。男性中心の組織で、働く女性が増えてきたフェーズであればそれも重要施策ですが、あるカテゴリーの層だけの施策ではなく、働く誰もがHAPPYになることが、真の働き方改革の推進につながっています。

地元の中小企業の取り組みから学ぶ働き方改革

横浜市南区にある井土ヶ谷アーバンデザインセンターで開催された「リビングラボ」では、南区に本社や拠点をおく向洋電機土木株式会社、株式会社ジェイアークの事例が紹介されました。ICTを活用した街づくりによる、地域課題の解決や活性化・地方創生の実現に向けたワークショップの様子も踏まえ、”個人のHAPPYにつながる働き方改革”にヒントについてお伝えします。

 

介護にAIを活用する!株式会社ジェイアーク

ジェイアークでは、従業員に「包括自立支援プログラム」(運動器ケア・口腔ケア・栄養ケア・排泄ケア・リフレケアを総合的に行うプログラム)を行うリハビリストという資格取得を促し、介護施設利用者の日常生活動作の改善に努めていらっしゃいます。さらに、青木社長によると、AI活用通所介護支援システムの導入で、介護計画から実際のケアまでを一括した管理を推進仕様とされていらっしゃるとのことです。

※キャリアカウンセラーの所感
介護の現場では、利用者の病気や人生の終焉に立ち会うことへの責任の重さや業務負荷から、退職を考える人材も少なくありません。「対人業務がメインで俗人化した業務が多い」こともそれらの理由ではないでしょうか。自立支援プログラムによる専門性、AI活用による情報共有や効率化が、介護職への偏見をやわらげて地位を向上させていくきっかけになるのではないかと感じました。

 

個人の満足度を大切にする!向洋電機土木株式会社

建設業ではあまり事例がないテレワークの導入等でワークライフバランス施策に優れた企業として、よこはまグッドバランス賞受賞など多数の受賞歴がある向洋電機土木株式会社。横澤昌典さんによるとテレワーク(ITなどを使用し場所を選ばない働き方)導入時には従業員の抵抗もあったそうです。それを、一人ずつ個別に事情を聴いて対応したとのことでした。無駄な移動や残業がなくなりガソリン代やオフィスの光熱費が大幅削減できたというエピソードも印象的でした。

 

※キャリアカウンセラーの所感
テレワークや時短勤務等の導入時、「誰かが得するが、自分には恩恵がない」などと考えがちです。個人の事情をヒアリングして、従業員の誰もがHAPPYになる仕組みを作ることが大切です。一見何もないと思われる従業員でも、介護や持病等を抱えていることがあるからです。育児と介護に加えてご自身の持病とも両立する横澤さんからは「働きたい人が働けるようにする」という信念とそれを実現化してきた実体験を知ることができました。

 

社会課題解決ビジネスを軌道に乗せるには

グループディスカッションでは、介護や保育事業の生産性をあげるにはどうすればよいか、地域で働きたいと考える人材をどう支援していくかをメンバーで考えました。学生時代に全員必修体験職種として実情を理解させる(一部の地域では、中学校の授業で見学が義務づけられています)、シニア世代とお子さんを預けたい子育て世代のマッチング等多様な意見がでていました。

 

※キャリアカウンセラーの所感
「シニア世代をなんとかしたい」「障害者を支援したい」「子育て世代をサポートしたい」と実際に現場で当事者と関わる方は強い思いをお持ちです。けれども、なんとかしたい、社会がなんとかするべき、と発信するだけでは物事は変わりません。企業の中で育休や時短制度を導入する際に「子供がいない自分には関係ない」と捉えられてしまうのと同様に、「わたしには関係ない」と捉えられると思考がストップしてしまうからです。

 

キャリアカウンセラーとしてやるべきこと

もっと広い視野で社会全体を見て、多くの方と当事者として巻き込むこと、そして具体的にどうしたらよいかの一歩を進めることが大切ではないでしょうか。今回は、そのヒントとなる、視座が高い方々のお話を聞く貴重な機会となりました。私自身も、皆さんの一歩を進める活動を進めていきたいと思います。

 

セミナー一覧

 

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