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トイレと呼び名から変える!一歩先いくダイバーシティ

トイレと呼び名から変える!一歩先いくダイバーシティ

港区リーブラで開催された「企業、大学、社会の一歩先をいく取り組みから考えるダイバーシティ&インクルージョン」に参加しました。講演の中から、ダイバーシティ施策を確実に進めたい企業に役立つエッセンスをご紹介します。

 

アクセンチュアのスポンサー制度

10年ほど前からからダイバーシティ施策を推進しているアクセンチュア株式会社。以下の4つのフェーズごとに課題を解決し、ダイバーシティ&インクルージョンを進めています。

①女性特有の課題に向きあう
②女性管理職を増やす
③男女共通の働き方課題に向き合う
④多様性を受け入れるマネジメント研修

 

印象的だったのは、3Rスポンサーシッププログラムを導入し、役割が適切か、成長に適切なお客様を担当しているか、スポンサーは適切かという視点で見て、成長の機会の不足を見逃さないようにしていることです。

メンター(日々の悩みに対してアドバイスする先輩的な存在)だけでなく、スポンサー(さらに上の立場から引っ張りあげる後見人としての存在)にも重きを置いているのです。

アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ

 

早稲田大学のLGBT学生センターをつくるプラン

2015年のWaseda Vision150 student Competitionで総長賞を受賞した「LGBT学生センターをつくる」プラン。学生からの提案が元となり、2017年4月にスチューデントダイバーシティセンターが開設されました。

普段の授業の中で「LGBTの学生に不適切ではないのか」と思う発言があったり、大学内の施設の不備が気になり声となって上がってきたという経緯があったのです。

例えば、教授が出席をとるときに男子学生だけを「●●くん」と呼ぶことや、授業の中で性差を強調するエピソードが語られることで、抵抗を示す学生も存在したのです。また、女性トイレにも男性トイレにも障害者用トイレにも入りにくい学生の存在から、「だれでもトイレ」が設置されました。

性別、障害、国籍、年齢などに関わらずだれもが多様な価値観と生き方を尊重されることをモットーに施策は進められ、ユニバーサルデザインマップには、バリアフリー情報、だれでもトイレ情報、保育関連施設の情報が掲載されています。

早稲田大学のダイバーシティの取り組み

 

 

カナダの積極的な移民の受け入れの歴史

積極的に移民を受け入れ、労働者の20%以上が外国籍というカナダ。移民の受け入れ条件に、語学力や発揮できる能力の有無を上げているそうです。それらの結果、現在は政府官僚の中にも中南米出身、アジア出身などの多様な人材が選ばれるようにもなっています。

印象的だったのは、1993年には移民の受け入れをよく思っていなかった国民が39%だったのに対し、2015年には14%に減り、好意的に思っている国民が大多数を占めるようになったということです。

国によって事情が異なるため、移民を勧めるということはしないが、「我々はこのことを説明する役割を持っている」という言葉が心に残りました。

在日カナダ大使館

 

ダイバーシティ&インクルージョンは日常から始められる

最近の小学校では、名前は男子女子混合であいうえお順で呼ばれます。かつて、男子ごと、女子ごとに名前を呼ばれることに何の違和感も感じていませんでしたが、子供によっては居心地の悪さを感じていたのかもしれませんし、そもそも、子供たちにとっては男子と女子と区分けする必要もなかったのかもしれません。

お子さん連れの男性から「おむつを替えられるトイレは女性トイレの中にあって入れなかった」という声を聞くことがあります。男性でも使いやすい高さのベビーカーやキッチン台が話題に上るようになりました。そのような声があがるようになったということは、育児家事は女性が主にするものだという考えがかわりつつあるということでしょう。

20代のころ、女性社員だけ「ちゃん」づけで呼ぶ上司に違和感を感じたことを思い出します。女性の上司が男性の部下だけ呼び名を変えることもありますね。親しみを込めてしたことが周囲からは違和感に映ることもあるかもしれません。

少しでも違和感を感じたら立ち止まること、自分の居心地が良くなかったらその伝え方を考えること、周囲にそれらの事象にに気づいたらアクションを起こすこと…一つ一つの積み重ねで社会に変化を起こすことができるのではないでしょうか。

10年かけて女性活躍支援からあらゆる多様性を受け入れる施策へシフトしているアクセンチュア。学生のアイデアを取り入れて学校の施策も変えていく早稲田大学。移民の受け入れで成長を続ける国として発信を続けるカナダ。「受け入れる」ことで成長をしてきた先駆者的に多くのことを学んだ時間となりました。

 

できることから始めていきたいものですね。

 

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