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保育園はうるさい?!苦情の背景と対処法

保育園はうるさい?!苦情の背景と対処法

保育施設が出す子供の声や音をうるさいと、苦情を受けた自治体が増えているというニュースが時々話題になります。苦情を理由として保育施設の開園を中止・延期にしたケースもあるからです※。

保育園に苦情が発生する背景とは

そこで今回は保育園に対して地域から苦情が発生する背景と、当事者として対処すべき方法についてお伝えします。
読売ニュースより「うるさいと保育施設に苦情、自治体の75%」

 

子供の声は騒音!?

「子供の声は騒音」の扱いには、小さな子供を持つ親にとって衝撃です。
また、現在保育園を探している親だけでなく、将来子供を持ちながら働き続けたいと考える層にも悲観的な印象を与えているかもしれません。
近年、どうしてこのような問題が起こるようになったのでしょうか。それは保育園を受入れにくい要因があるからなのです。

 

保育園を受入れにくい理由

そもそも、なぜ保育園だけが厳しい目で見られるのでしょうか?
それは他の子供向け施設と大きな違いがあるからです。

例えば、幼児の教育機関である幼稚園は、児童が園で過ごす時間は限られており、原則的には昼過ぎには退園します。
それに比べて保育園は、早いところは朝7時から、遅いところは夜21時まで一日中フル稼働。それに伴い、父兄の送迎等から日中の児童の遊びの声、そしてまた父兄の送迎と一日中「音」が発生するのです。

また、小学校は学校行事や児童の体験学習の場に地域の方をお呼びすることも多く、交流が盛んですが、保育園はそこまで進んでいないことが一般的です。そのために、「子育てしながら働きたい親のためだけの特別な場」と見られているのです。

そもそも、40代以上の世代は「専業主婦の母親に育てられた幼稚園出身者」の割合も多いため、保育園の内情や必要性をそれほど理解していないという事情もあります。(幼稚園就園率は1979-1981年度にピークの64.4%、2016年度は48.8%)

自分とは関わりがない=当事者意識が持てない、事柄に対して人は厳しく捉えがちです。なぜ、一部の層のためだけに自分たちの静かな生活が脅かされなければならないのか、と不安を感じてしまうのです。

 

保育園が地域と共存するためのヒント

高校・大学がある地域では、生徒向けに近隣の飲食店や文具店等がサービスを提供していたり、イベントに協賛したりと「ビジネスの場」として大学を盛り上げているケースもよく見られます。また、学校内で働く「雇用」が創出されることで、自治体にとっても好意的に迎えられているのではないでしょうか。

保育園ももっと地域へ働きかけて、「地域を活性化する拠点の一つ」という存在になれば周りの見方も変わってくるでしょう。実際に、地方に企業内保育園を設置し地域へも解放したところ、雇用の場、子供の一時保育の場として大変喜ばれたという事例もあります。存在自体が、人と人とをつなぎ地域を活性化させる場になればよいのです。

これから新設予定の場合は、見学会やイベントに「乳幼児を持つ親」だけでなく、近隣の方を積極的に招待することから始めてみてはどうでしょうか。

子供と触れる機会がない現代人

私の母は5人兄弟で育ち、大きくなっても小さな弟達の世話をしていたという話をよくしています。けれども、核家族化の中で育った私のような現代人は、成長するにつれて乳幼児と触れることがほぼなくなります。自分が乳児だったころの記憶もないため、親になったり、仕事や地域で乳幼児に関わる機会があって初めて、乳幼児と関わり、世話の大変さや育ててくれた周囲への感謝の気持ちが湧いてくるのです。
言い換えると、「当事者意識」はそれまで発生しないことがほとんどなのです。

乳幼児と関わる機会がないままの方は、そのまま当事者意識もないかもしれません。そうなるとますます保育の当事者とは距離が広がり保育園を受入れにくい=子供がいる日常を受入れにくい、社会になってしまうかもしれません。けれども、高齢化が進む日本で将来の私たちを支えてくれるのは、その子供たちであることは事実です。

誰もが過ごしやすい社会にするためには、保育園側も地域に積極的に関わり、地域の方も実際に関わりを増やしていくこと。一方的な情報発信だけでなく、お互いに声をかけて見聞きして感じること。アナログなコミュニケーションが、今こそ必要とされているのではないでしょうか。

子供を持つ親として、ワーキングママのキャリア支援をするキャリアカウンセラーとして、地域と保育園の交流事例の発信も心掛けていきたいと思います。

 

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