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いくつになっても、やりたいことを。サヘル・ローズさんの講演より

いくつになっても、やりたいことを。サヘル・ローズさんの講演より

一年に一度横浜で開催される、「横浜女性ネットワーク会議&ウーマンビジネスフェスタ」にて女優・タレントのサヘル・ローズさんの講演をお聞きしました。

今日を生きる

1980年から88年まで続いたイラン・イラク戦争。その間にイランに生まれ、家族を失い、孤児院で育ったというサヘルさん。養母と来日し、高校時代から芸能活動を始めて現在の活躍に至っていらっしゃいますが、来日までと来日後の生活にも大変な苦労があったのです。心を揺さぶられたエピソードと、今から行動に起こせるヒントをご紹介します。

一人の人の瞳に自分が映る

孤児院を訪ねてきた養母から話しかけられたとき、「3年ぶりに一人の人の瞳に自分が映った」とサヘルさんは大きな喜びを感じたそうです。孤児院では大勢の子供たちの一人。大人が、一人一人の子供にじっくり向き合う時間もなかったのです。

当時のイランでは、子供を引き取るためには厳しい条件があり、その一つが子供を産めないから他の子供を引き取りたいと証明することでした。養母は「産まない」という選択をして、サヘルさんを引き取ったのです。その意思の強さと、二人の結びつきの不思議な縁に強く心を揺さぶられました。

<ヒント>
私たちは、いつも気にかけてくれる人がいることに慣れ過ぎてしまい「ほっておいてほしい」「関わらないでほしい」と、その思いを受け入れようとしないことがあります。もし、数年間だれからも話しかけられなかったとしたらどうだろうか。どうしてその方が気にしてくれるのだろうか。
一度、そのことを考えてみると相手の捉え方がかわってくるかもしれませんね。

何ができる?の問いかけで変わる

来日後、生活が苦しく公園で生活していたこともあるそうです。毎日同じ服を着ている、やせ細っている等の見た目の変化から、小学校の給食のおばさんが声をかけてくれます。「何か手伝えることない?」。
子供は「どうしたの?」と言われてもなかなか答えられません。けれども、「何ができる?」「手伝おうか?」といわれると、答えられる。そう、サヘルさんは回想しておっしゃっていました。

<ヒント>
私たちは周囲が困っているときに「どうしたの?」と声をかけがちです。けれども、相手からはそれがただの重荷になって、ますます頑張り続けるのかもしれません。「何ができる?」「これとこれができるけれど、どちらかやろうか?」などと、相手が答えやすいような関わりをしてもよいのかもしれません。

闇を抱えてもいい

また、頑張りつづけていたために中学生になって心のバランスを崩したことがあったそうです。そこから立ち直ったのは、養母も心のバランスを崩していることに気づいたこと。
お互いに良い親、良い娘を演じていたのだけれど、実は頑張り過ぎていたことに気づいたのです。そこで、養母のおかげで自分は人生を拓くことができたのに、まだ自分は恩返しができていないと、前向きに進もうと決め、現在の活動に至っています。
サヘルさんは、「誰もが闇を抱えているもの。それでもいい。」とおっしゃっていました。
 

<ヒント>
活躍している人を見ると、元々環境が整っていたのだろう、元々才能があったのだろう、等と考えた地です。けれども、誰しも何かしらの苦労を経験し、その人なりの闇をかかえているのではないでしょうか。それに気づくと、相手への見方も変わってきますし、自分がやるべきことも変わってきます。

 

いくつになってもやりたいことをやる

苦労した経験をお持ちのサヘルさんですが、それらの経験に感謝しているそうです。今が幸せなのはそれらがあったからだと考えているからです。女優やタレント活動をしているのは、将来イランに児童養護施設を作りたいと夢を持ち、自分の背後にいる子供たちに関心を持ってもらいたいと思っているからです。数名にでも自分の想いが伝われば、そこからまた数名と広がるかもしれない。そのように考えて、メディアの仕事や講演活動等積極的に活動を続けています。「誰もが地球人として生まれています。今日を生きてください。いくつになってもやりたいことをやってください。」という言葉が印象的でした。

 
<ヒント>
伝えたいことがあるとき、「なぜ周囲はこれに気づかないのだろうか」「なぜ周囲は協力してくれないのだろうか」と考えてしまうことがあります。その伝えたい内容が、伝えたい人に伝わっていないのかもしれません。自らが電波塔としてメディアに出て、注目してもらうことで自分の後ろにあることに気づいてもらう。サヘルさんの活動は、今の私たちの背中を押してくれます。やりたいこと、伝えたいことがあるときに、自ら発信する。シンプルなことですが、続けていきたいものですね。

 

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